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●プール地方(首都ブラザビルを除く)、ブエンザ地方及びニアリ地方
:渡航の延期をおすすめします(継続)
●首都ブラザビルを含む上記以外の地方
:渡航の是非を検討して下さい(継続)
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<概況>
(1)コンゴ共和国では、1997年の内戦発生以来、政府軍は、プール地方を拠
点とするコレラ元首相派民兵「ニンジャ」との間で、また、ブエンザ、ニ
アリ両地方を拠点とするリスバ前大統領派民兵「ココイユ」との間で、そ
れぞれ戦闘状態となり治安が悪化しました。その後も首都ブラザビルを含
むプール地方では、散発的な戦闘が続き、民間人も巻き添えで死亡したた
め、多くの住民が避難しました。
(2)2003年3月、政府とレジスタンス国民会議(CNR−民兵「ニンジャ」側)
が停戦合意協定に署名し、政府によるプール地方の平和を恒久的に確立す
るための政策もすすめられ、全体としては落ち着きを取り戻していますが、
局地的には不安定な状況が継続しています。特に首都ブラザビルを除く
プール地方、ブエンザ地方及びニアリ地方につきましては、目的の如何を
問わず引き続き渡航の延期をおすすめします。
(3)エボラ出血熱については、コンゴ共和国保健相が、地方住民が野生動物
を食していることや保健施設等社会インフラが未整備であることを理由に
注意を要する旨言及していることもあり、終息と再流行を繰り返すこれま
での経緯を踏まえ、今後とも十分な警戒が必要です。
詳細はこちらをご覧下さい。
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●全土
:十分注意してください(継続)
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<概況及び地域情勢>
本年3月始め、クーデター計画の噂を受け、政府軍部隊が街頭に展開し、9
日にはクーデターを企図していた外国人傭兵15人を逮捕し、オビアン・ンゲ
マ大統領は国営ラジオ放送を通じて、大統領殺害を含むクーデター計画を未
遂に終わらせたと発表しました。他方、軍が在赤道ギニアのアフリカ諸国大
使館を包囲し、外国人の追放と財産の没収を進めている旨の報道が流れまし
た。これに対し、国境を接するカメルーン政府が、在留カメルーン人の国外
退去措置への抗議声明を発表したため、国内外の情勢が一時混乱しました。
更に、4月25日には国民議会選挙及び市町村選挙が実施され、与党が圧勝し
ましたが、野党等が激しく反発しているため、今後とも、情勢を注意深く見
守る必要があります。
赤道ギニアには全土にわたって殺人等の凶悪事件が時折発生しており、外
国人を対象とした犯罪としては、2003年7月にスペイン人協力隊員がバス旅
行中に軍人により射殺される事件が発生しました。また、本年6月には、軍
の装備や軍服を利用した強盗・殺人が首都マラボで多発している旨国営ラジ
オが警告しました。石油生産が開始されて以降、好景気となり、周辺国から
多数の移民が流入しているため、治安悪化が危惧されています。
赤道ギニアへの日本人渡航者及び同国に滞在する在留邦人は少数でもあり、
邦人の犯罪被害は報告されていませんが、同国に渡航を予定されている方は、
上記情勢に留意し、安全確保のため十分注意して下さい。
詳細はこちらをご覧下さい。
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●コンゴ共和国との国境地域(オグエ・イビンド州)
:渡航の是非を検討して下さい(継続)
●首都リーブルビル市を含むその他の地域
:十分注意して下さい(継続)
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<概況>
(1)ガボンの隣国コンゴ共和国では、エボラ出血熱が流行と終息を繰り返し
ており、コンゴ共和国保健相は、一部地方の住民が野生動物を食している
ことや保健施設等の社会インフラが未整備であることから、引き続き注意
が必要である旨述べています。
つきましては、コンゴ共和国との国境地域への渡航については、引き続
きその是非について真剣に検討されることをおすすめします。
(2)首都リーブルビル市等都市部においては、昼夜を問わず強盗事件が頻繁
に発生し、過去に邦人の被害も数件報告されており、帰宅途上の待ち伏せ
強盗だけではなく、町中で知り合った者がいきなり犯行におよぶなどのあ
らゆる事例が報告されています。ガボン政府は、このような事態を受けて、
治安維持強化に向けた各種対策に取り組んではいますが、依然として町中
での外国人を狙った刃物使用の強盗事件やホテル内での拳銃使用の強盗事
件が発生するなど、状況が改善しているとは言えません。また、地方にお
いても、武装強盗や殺人が発生するなど治安の悪化が懸念されています。
詳細はこちらをご覧下さい。
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●ブエノスアイレス州大ブエノスアイレス圏(首都ブエノスアイレス市から
約50Kmの範囲内)
:「十分注意して下さい」(継続)
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<概況>
(1)アルゼンチンでは、2001年末の深刻な政治・経済危機以降、デモ、道路
封鎖、略奪等が多く発生するとともに、一般犯罪も増え治安状況は大きく
悪化しました。その後、経済面では、景気も回復傾向にあり、失業率も
徐々に改善されてきています。しかしながら、これまでのところ悪化した
犯罪状況は基本的に変わっておらず、貧困層も拡大したままであるため、
治安状況は改善する傾向にはないのが現状です。
(2)特に、ブエノスアイレス市内及びブエノスアイレス州大ブエノスアイレ
ス圏では、引き続き強盗や盗難事件等が頻発しており、殺人や金銭目当て
の誘拐等の凶悪な犯罪も発生しているので注意が必要です。これらの犯罪
は、失業、貧困、司法制度の脆弱性、治安当局の汚職、刑務所の不足等に
起因していると考えられ、短期的に解決が望めるものではありません。
(3)また、政府の失業者対策に対して、幹線道路の交差点等を封鎖して抗議
する、いわゆる「ピケテーロ・グループ」の活動も引き続き各地で起きて
います。これらの活動は平和的に行われる場合もありますが、タイヤを燃
やしたり、投石を行う等の暴力を伴う示威行為を行う場合もあり、抗議運
動側及び治安当局側双方が些細なことをきっかけとして衝突し、死傷者が
出る事態も過去に発生しています。
(4)なお、テロに関する注意については、同国の「テロ概要」を参照して下
さい。
詳細はこちらをご覧下さい。
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●ズクブ、ダロア、ティエビス、ボンゲラ、コトゥバ各都市を結ぶライン以
北の地域及びズクブ、グラン・ベレビー両都市を結ぶライン以西の地域
:「 退避を勧告 します。渡航は延期して下さい。」(継続)
●首都ヤムスクロを含むその他の地域
:「十分注意して下さい」(継続)
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<概況>
(1)2002年9月、南部の主要都市アビジャン(行政・経済の中心地。同国の
首都はヤムスクロ)、中部の都市ブアケ、北部のコロゴ等において政府軍
と反乱軍の間で銃撃戦が発生し、ブアケ、コロゴでは反乱軍が都市を占拠
するに至りました。その後、国を南北に二分する形のまま小康状態が続い
ています。
(2)ズクブ、ダロア、ティエビス、ボンゲラ、コトゥバ各都市は、国連が帯
状に設定したいわゆる「信頼区域」の概ね最南端にあたり、国連の停戦監
視軍が駐留しています。この「信頼区域」以北は、反乱軍が占拠している
地域であり、治安は非常に不安定です。
(3)ズクブとグラン・ベレビー両都市を結んだライン以西の地域は、隣国リ
ベリアの影響を強く受けており、情勢は非常に不安定です。
(4)他方、いわゆる「信頼区域」以南の地域においては、市民生活は概ね通
常の状態が維持されているものの、2004年6月、反政府勢力側の武装解除
を要求する一部過激集団によりフランス人を始めとする外国人や国連等の
関連施設等が破壊される等、一般治安は悪化の傾向にあります。
(5)ついては、北部地域及び西部地域への渡航は、どのような目的であれ絶
対に見合わせることを、また、既に同地域に滞在されている方は直ちに退
避されることを勧告します。
詳細はこちらをご覧下さい。