１．４月１７日現地時間午後９時頃、パレスチナ系イスラム原理主義組織「ハマス」のガザ地区における指導者であるアブデル・アジズ・ランティシ氏が、ガザ氏シェイク・ラドワン地区にある自宅付近にて、イスラエル軍によるミサイル攻撃で死亡しました。

２．同氏は、３月２２日に同じくイスラエル軍のミサイル攻撃により死亡した同じ組織の精神的指導者アハマド・ヤシン師（３月２２日付けスポット情報「イスラエル：パレスチナ組織指導者の殺害等」御参照）のガザ地区における後継者とされていた人物であり、今回の殺害を受けてハマス幹部は報復を宣言しています。

３．この事件の数時間前には、イスラエルとガザ地区の境界線上にあるイスラエル軍検問所（エレズ検問所）において自爆テロ事件が発生（ハマスが他の武装組織とともに犯行声明を発出。）し、国境警備隊員１名が死亡、イスラエル人３名が負傷しており、これらを念頭において今後の情勢には引き続き十分注視する必要があります。

４．外務省では現在、西岸・ガザ地区については、どのような目的であれ渡航の延期をおすすめし、同地域に滞在中の方で事情の許す方は安全な場所に退避するようおすすめしています。また、イスラエル本土、及びその他の占領地域については、渡航を延期するようおすすめしています。
　　現地に滞在されている方々は、今般の動向に関連した情勢に十分注意し、最新の関連情報を入手するよう努めるなど、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることがないよう、引き続き安全対策に最大限の注意を払うようにしてください。

出所：外務省渡航情報(スポット)