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  b)海外渡航関連情報 : セルビア・モンテネグロ:治安情勢
投稿者: worldnavi 投稿日時: 2004-3-19 14:40:06 (1102 ヒット)

 2004年3月17日、コソボ地方ミトロビッツア市において発生したセルビア系、アルバニア系住民間の衝突は、その後コソボ地方各地に飛び火し、17日から18日未明にかけて、家屋、教会、公共機関等への放火、セルビア系住民、国際機関職員への襲撃等が相次いで発生しています。
 また、この事件の影響はコソボ地方のみならずセルビア共和国にも波及し、ベオグラード市、ニーシュ市などで事件に対する抗議集会やモスクへの放火事件が発生しています。ミトロビッツアでの住民の衝突事件以降の概況は次の通りです。

1.コソボ地方の事件概要
(1)3月17日から18日にかけて、コソボ地方各所でアルバニア系住民がセルビア系住民居住地域に侵入し、家屋、病院、セルビア正教会、神学校等の放火、住民への襲撃などを行いました。
また、UNMIK(国連コソボ暫定統治機構)等国際機関施設への襲撃も相次ぎ、多数の車両が放火や破壊されています。
(2)道路封鎖が続いていたチャグラヴィツア村では、家屋が放火され、一部の住民が避難する事態となり、3名の死亡が確認されています。
(3)他のセルビア系住民居住地域でも治安維持活動中のKFOR(国際安全保障部隊)及びUNMIK警察(国連文民警察)とアルバニア系住民の衝突が相次ぎ、ベオグラードの独立系報道機関ベータ通信社の報道によれば、これらの事件発生に関しての死亡者がグニラネ(ジラン)3名、リプリャン4名、ペーチ1名、ウロシュバツ(フェリザイ)1名、コソボ・ポーリエ(フーシェ・コソボ)1名が発生し、クリナ、オビリッチでも同様の事件が発生している旨、報じています。
(4)17日以降、マケドニア政府当局は、コソボとの隣接国境を封鎖しています。また、現地時間18日午後12時現在、セルビア共和国とコソボの境界線も封鎖されています。

2.セルビア共和国の事件概況
(1)セルビア共和国内では、コソボにおけるアルバニア系住民によるセルビア系住民の襲撃に抗議し、関係機関に断固たる措置をとることを求める集会が各地で開かれ、道路の封鎖、警察との衝突事件が発生しています。ベオグラード市、ニーシュ市では、イスラム教のモスクが放火されています。(コソボ在住のアルバニア系住民の多くがイスラム教を信仰していることからモスクが狙われたと思われます。)また、ベオグラード市では群衆が米国大使館へ押し寄せましたが、警察部隊に阻止されるといった事案も発生しています。
(2)セルビア南部のプレシェボ市、ブヤノバツ市(いずれもアルバニア系住民多数地域)やサンジャク地方(スラブ系ムスリム多数地域。コソボ、モンテネグロに近接。)では、治安当局による警戒態勢が敷かれたこともあり大きな混乱は発生していません。

3.ついては、コソボを含むセルビア・モンテネグロに渡航・滞在される方は、上記1.及び2.セルビア・モンテネグロ情勢に留意し、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう最新の関連情報の入手に努めると共に、テロや暴徒の標的となる可能性がある施設等の危険な場所にはできる限り近づかない、多数の人が集まる場所をはじめ周囲の状況には警戒するなど安全確保に十分注意して下さい。
また、テロや不測の事態が発生した場合の対応策を再点検し、状況に応じて適切な安全対策がとれるよう心掛けて下さい。

出所:外務省渡航情報(スポット)

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