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  b)海外渡航関連情報 : セルビア・モンテネグロ:ミトロビッツア市における騒擾事件の発生
投稿者: worldnavi 投稿日時: 2004-3-19 14:39:56 (910 ヒット)

1.コソボ地方ミトロビッツアにおいてアルバニア系住民とセルビア系住民との間で連鎖的な騒擾事件に加え、自動小銃を使った銃撃戦により、死傷者が生じるという事件が発生しています。概要は次の通りです。

(1)2004年3月15日午後7時、プリシュティナ市に隣接するチャグラヴィッツア村で、セルビア系住民1名が走行中の車から銃撃を受けて負傷しました。この事件に抗議するためセルビア系住民200名が同村に集結したところ、この警戒にあたっていたKFOR(国際安全保障部隊)兵士と小競り合いが発生し、セルビア系住民が投石などを行った後、付近の幹線道路を封鎖する騒擾事件が発生しました。この道路封鎖に抗議したアルバニア系住民が投石を受けて1名が負傷しています。

(2)同16日、コソヴォ北部ズビンポトク(セルビア系多数地域)のチャブラ村で、犬を連れたセルビア系住民に追いかけられていたアルバニア系少年4名が崖から川に飛び込み、うち2名が死亡、1名が行方不明となりました。

(3)同17日、チャブラ村での少年死亡事件及びチャグラヴィッツア村の道路封鎖事件に抗議するアルバニア系住民の一部が、KFORがチャグラヴィッツア村に設置した検問所を破壊した他、付近のセルビア系住民の家屋を破壊しました。この騒擾事件に際して、UNMIK警察(国連文民警察)の警察官1名が負傷していま す。

(4)同17日午前11時頃、アルバニア系少年の死亡事件に抗議するためにミトロビッツア市南部(アルバニア系多数地区)に集結したアルバニア系住民の集団が、町を南北に分断しているイバル川の橋を渡り、ミトロビッツア市北部(セルビア系多数地区)に侵入しようとしたところ、KFOR及びUNMIK警察がゴム弾、催涙弾を使用し、これを阻止しようとして住民との間に衝突が発生しました。
 さらに同時刻頃、イバル川を夾み、南北各地区の双方から住民によるとみられる自動小銃や手榴弾による銃撃戦が発生し、セルビア系、アルバニア系の住民双方に被害が出ており、現地時間17日午後3時現在、7名が死亡、200名以上の負傷が確認されています。


2.上記1.の衝突は、コソボ全域に波及し、様々な事件が続発しています。その概要は次の通りです。

(1)チャグラヴィツア村の状況
 チャグラヴィツア村では、15日以降、セルビア系住民への銃撃事件に抗議する幹線道路の封鎖が続いていたところ、16日にコソボ北部で発生したアルバニア系少年死亡事件を受け、アルバニア系住民がKFORの検問を突破、村内に侵入し、少なくとも10軒の家屋を放火した他、セルビア系住民2名が銃撃を受けています。(負傷の詳細は不明。)また、同村の住民の内、女性、子供はすでに他の地域に避難しています。

(2)セルビア系住民居住地域の状況
 チャグラヴィツア村以外のセルビア系住民居住地域でもアルバニア系住民グループが侵入を企図していることから、KFOR及びUNMIK警察等がヘリコプター、装甲車等を出動させ、昼夜を問わず警戒にあたっています。すでにコソボ西部の中心都市ペーチ(アルバニア語読みペーヤ)近郊のべロ・ポリエ村(セルビア系住民居住地域)では、アルバニア系住民が村内の25軒の家屋に放火する事件が発生し、村民はKFOR兵士の護衛により村外に避難しました。

(3)夜間外出禁止令
 これらコソボでの騒擾事件の発生に関連してミトロビッツアなどの都市では、午後7時以降の夜間外出禁止令が発令されています。


3.コソボ地方に対しては、別途「危険情報」を発出していますが、コソボ地方における治安情勢は、現在、極めて流動的な状態にあり、今後とも予断を許せない状況となっています。特に銃撃や爆破を伴う騒擾事件は今後とも当分の間、続くと予想されますので、コソボ地方に渡航される方は、同種の事件に巻き込まれることのないよう十分に警戒し、渡航情報(危険情報)を含め、最新の治安関連情報に注意しつつ、不測の事態に巻き込まれないよう安全確保に十分心掛けて下さい。


出所:外務省渡航情報(スポット)

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