１．マオイスト（立憲君主制の廃止、共和制の確立を標榜する反政府組織）は、28日に予定されている国王・王妃のポカラ市訪問に合わせて、8日〜23日までの15日間にわたり、西部地域を中心に道路封鎖を行っています。在ネパール日本国大使館がカトマンズ市内のバス会社、旅行代理店に確認したところ、バスの運行状況は次の通りです。なお、バスの運行状況は随時変更されていますので、最新情報は旅行代理店にお問い合わせ下さい。

（１）カトマンズ〜ポカラ間
○外国人向けツーリストバスは、平常通り運行。
○カトマンズ近郊のニュー・バス・パークを発着する主にネパール人が利用する長距離バスのうち、バス会社のバスは運休している。個人営業のバスはマオイストに遭遇する可能性を承知の上で運行しており、料金も通常より値上げされている。

出所：外務省渡航情報(スポット)
（２）カトマンズ〜チトワン、ルンビニ方面
○外国人向けツーリストバスを含め、全て運休。

（３）バス会社が軍や警察に警護を要請してバスを運行している区間
○ムグリン（チトワン郡）〜ナラヤンガート（チトワン郡）
○ナラヤンガート（チトワン郡）〜マナハリ（マクワンプール郡）
○ムグリン（チトワン郡）〜ゴルカ（ゴルカ郡）
○ブトワル（ルパンデヒ郡）〜タンセン（パルパ郡）

２．上記のように長距離バスが一部運休していることに加え、主要道路の各所で軍・警察が検問を行っていること及びマオイストが道路上に地雷等を設置して治安部隊を待ち伏せ攻撃する事件が多発していることから、ネパール国内では可能な限りバスでの移動は避け航空機を利用するようおすすめします。

３．ネパールについては、マオイストが各地で襲撃事件、爆弾事件等を引き起こしていることから、渡航情報（危険情報）を発出しており、上記の道路封鎖がなされている地域は、渡航情報（危険情報）において「渡航の是非を検討して下さい」及び「十分注意して下さい」を発出している地域でもあります。また、ネパールにおけるマオイストの脅威に関しては、これまでも2004年3月8日付けスポット情報「ネパール：カトマンズ等における爆発事件の発生」等を発出して注意を呼びかけておりますので、それらの内容にも御留意下さい。