海外移住情報


 『海外移住情報』
    → http://www.interq.or.jp/tokyo/ystation/

 貴方は、日本を脱出して海外で生活したい、と考えたことはありませんか?
今日は、そんな方に役立つサイト「海外移住情報」を紹介します。

 「海外移住情報」では、その名の通り海外に移住する際に役立ちそうな査証関連情報、現地の生活情報や海外での不動産取得などを中心に、バックパッカー向けの情報まで、海外で長期滞在をする方向けの充実した情報が掲載されています。丁度一年前のこのコーナーで紹介した「ファミネット(Faminet)」は海外に「赴任」する方向けに、赴任の際の手続き等を詳しく紹介することに特徴がありますが、このサイトは自分の意思で海外に移住若しくは長期滞在する傾けの情報を幅広く紹介していることに特徴があります。

 では、サイトのトップページをみていきましょう。
 トップページには、各項目へのリンクが項目別に並べられています。左上には「海外移住の基礎知識」として、サイトのコンセプト、海外移住ということの本質は何であるのかの解説がされています。

 中央の「外移住情報一覧/国別編」は、世界各国の査証・移住・生活、バックパッカー向けの情報がまとめられており、「海外移住情報」サイトのメインコンテンツとなっています。各国別のページでは、査証関連の情報、現地事情の紹介と現地情報サイトへのリンクなどが掲載されています。

 中段左側には「海外就職の基礎知識」「ワーキングホリデー制度一覧」、非営利目的の「海外ボランティア情報」など、働きながら仕事をする際に参考になる情報が紹介されています。「海外就職の基礎知識」では就職詐欺等の悪質事例等も掲載されています。

 中段中央部「residence」のコーナーでは、永住権や退職者向けの移住制度一覧のコーナーがあり、日本を完全に「脱出」して海外で生活するための手続きなどについて紹介、「国際結婚手続きマニュアル」では、主要国別に現地で結婚する場合と日本で結婚する場合の手続きが紹介されています。

 また、この他にも「バックパッカーの勧め」や世界各国への旅のコラムなどが掲載されていて、「移住」ではなくとも、日本を脱出して海外を体験するために参考になる様々な情報の掲載されています。

 

<サイト運営者Q&A>
「海外移住情報」サイトを運営している、安田修さんに話を伺いました。

Q.「海外移住情報」のサイト開設のきっかけと目的を教えて下さい。

 きっかけは、3年半ほど前に移住の情報を調べようとインターネットと接した時です。しかしまともな移住関連情報は皆無でした。あるのは、留学業者やコンサルタント業者の商用サイトばかりで、しかも肝心なことは何もかかれていないことに驚きました。
 その怪しさに反感もあって、「ないなら自分で作ってしまおう」と思ったわけです。お金にならない無駄な事はしないという日本の文化度や世相にも反発がありました。
 ですから、情報サイトとして「本当に役立つサイト」を作ろうという目的があるだけで、メリットを求めて作っているわけではありません。またそういう志こそが重要だと思っていますので、今後も非営利のお役立ち個人発信サイトとして、喜んで見てくれる人がいればそれで充分です。


Q.サイトで、よく使われているコンテンツ、読者の反応の多いページはどこですか?

 いろんなコンテンツを総合的に掲載しているので、それぞれに反響があります。どのコンテンツというよりも、オーストラリアやアメリカ、ハワイなどの質問が特に多いですね。日本人には最もポピュラーな国ですが、もっとマイナーな国にも興味を持ってもらいたいと思うときがあります。


Q.サイトのPRポイントと、現在力を入れている企画・コンテンツを教えて下さい。

 PRポイントは、業者関連の商用サイトをリンクしていないことと、全世界、そしてあらゆる手段を網羅していることです。但し、国によっては情報量が少ない国もありますので、マイナーな国の
情報量を増やす事が今後の課題です。全世界の国の情報が充実すれば、それだけ選択肢が増えるわけですから。


Q.サイトの運営にあたり、苦労している点はどのようなことですか?

 新しい情報を増やすことよりも、査証情報を改訂していくほうがしんどいですね。査証規定はよく変更されますので、知らないうちに変更になってしまう場合もありますから。
 読者の方がメールで知らせてくれるときもあります。


Q.安田さんは、将来は海外に移住されるご予定ですか?

 できればマケドニアという東欧の小さな国でゲストハウスでも開きたいのですが、政情不安になってからは、ヨーロッパのバックパッカーも来ないようになりました。
 昔は観光客が多かったのですが、今は日本人も年間に数えるほどしか訪れません。ゲストハウスを維持できない感じなので、今は様子を見ています。


Q.サイトの今後の展開やメッセージなどがございましたらお聞かせ下さい。

 初心貫徹で、メリットを考えずに純粋に情報サイトとしての充実を図っていきたいと思いますし、継続は力という言葉の通り、地道に更新作業を続けていくことをひとつの使命と考えて、がんばっていきたいと思います。
 また、日本を出ようと考える時、誰もが自分自身を振り返りますし、生き方について真剣に考えます。海外移住情報というサイトが、海外に住むという技術的な部分以外に、自らの人生を考えるためのひとつの機会になればうれしく思います。またサイトには本質的なそういう願いが込められています。


<<感想・コメント>>
 非営利に徹して役立つ情報を提供できればという姿勢にはとても共感を受けました。これだけ充実した内容のサイトを一人で運営していくのは大変だと思いますが、これからも頑張って続けて欲しいです。 こんなサイトが欲しいけど「ないなら自分で作ってしまおう」という考えは、人に使われるサイトを作るきっかけの一つの鍵なのだなと思います。(草)


『海外移住情報』→ http://www.interq.or.jp/tokyo/ystation/

※この記事は、2003年9月中旬時点のものです。






Date:  2003/10/1
Section: 海外之窗
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