転勤妻


 『転勤妻』 → http://www.tentsuma.com/

 年度末などの節目の時期には、異動や就職等で、海外に引っ越される方もいるのではないでしょうか。
 今回は、海外の方の生活、特に、家族の転勤で海外の新天地で生活をすることになった主婦の方をサポートするサイト「転勤妻」を紹介します。
 では、「転勤妻」のトップページをみてみましょう。サイトのコンテンツは、左側のメニューにまとめられています。

【手続き】
 このページには、海外赴任に際して必要となる役所への届出等の生活関連諸手続き、子女教育に関しての情報、帰国に際しての手続き等を掲載しています。昨年9月に本コーナーで紹介した「ファミネット( http://www.faminet.co.jp/ )」と併せて活用すると、海外への引越しの時などの参考になります。

【インフォメーション】
 「国別海外生活情報」のコーナーでは、主要国の生活基礎情報が国・都市別に掲載されています。また、「トピックス別投稿・貴重な体験談」のコーナーでは、「失業保険」「予防接種」「(日本の)家を貸すこと」「電気製品について」等、過去の掲示板への投稿等の中から参考になる情報をまとめて紹介しています。

【メール・掲示板】
 「掲示板」のコーナーでは、世界各国の転勤妻の方からの、活発な書き込みを読むことが出来ます。掲示板を読むことは誰でも出来ますが、書き込む際には事前に無料のユーザー登録が必要です。この掲示板では、海外での生活面全般に関して、初心者の方からの質問、経験者の方からのアドバイスがあったり、メンタル面での悩み事相談など、様々な内容を見かけます。海外生活でストレスが溜まったりetc..の悩み事相談に対しては、多くの人が回答を寄せているのを読むことが出来ます。皆、海外の生活で様々な悩みやストレスを持っているのだな、という事を知り、又、自分の海外生活での悩みを共有できるスペースです。

<サイト運営者Q&A>
「転勤妻」サイトを運営している、ハニ子さんに話を伺いました。

Q.「転勤妻」のサイト開設の経緯・目的を教えて下さい。
A.私自身が仕事を辞め夫の赴任に帯同し、誰ひとり知る人のいない外国で暮らし始めたときは毎日が孤独との戦いでした。治安の問題上、ひとりで外出することもできず、家から一歩も出ない日が何日も続く中、私ひとりだけがこのような思いをしているのか? 他の方々はどうされているのか?という思いが強くありました。そのときにもし同じ境遇の方々とこの思いを分かち合えたら、どんなに心が楽になるのだろうと思いました。その後海外生活を終え帰国してからもその思いは消えず、また同時に何か転勤したことの足跡を残したいと思いました。その二つの思いから転勤妻というサイトの作成を思いつきました。

Q.最近、サイトをリニューアルされましたが、サイトリニューアルのポイント・目的を教えて下さい。
A.以前にはなかった会員登録制度を新たに設けました。掲示板に参加してくださる方々のセキュリティーを保証し、安心して利用していただけるためにもシステム管理会社と何度も打ち合わせを重ね、現システムを導入しました。

Q.サイトの運営(運営体制等)はどのようにされていますか?
A.リニューアル前はすべての運営管理を私ひとりでやっていたのですが、時間的にも体力的にも限界を感じました。今回スポンサーになってくださる企業が見つかったこともあり、掲示板管理を有給スタッフに、システム関連はサーバー管理会社にお任せしています。

Q.掲示板の投稿を登録制にされましたが、書き込みの数・内容や利用者数に変化はありましたでしょうか?
A. 掲示板を11ヶ月も休止していたため、どの位ユーザーが戻ってきてくださるか未知数で不安でした。ですが、お陰様でアクセス数も以前と同様になりつつあります。また内容や利用者数に関しても特に以前と変化はないように思います。

Q.今後の展開について、考えられていることがありましたらお聞かせ下さい。
A. 海外転勤に帯同される奥様方の心の支えとなるようなサイトになりたいと思っております。今後も転勤に関する情報をより多く掲載し、転勤前から帰国に至るまで一緒に歩んでいけたらと願っています。
また、まだ具体的にはなっていませんが、本にまとめたりなど何か他の広がりも考えていけたらと考えています。

Q.上記の他に、読者の方にお伝えしたいメッセージ等がございましたらお聞かせ下さい。
A.リニューアルしてからもうすぐ2ヶ月を迎えようとしています。世界中に暮らす転勤妻たちに愛されるサイトでありたいと願っています。新しい「転勤妻」を応援して下さい。


《感想・コメント》
 夫の異動等を切っ掛けに海外生活を始めたけれど、昔からの友人は誰もいない新天地で、ビザの関係から就労等もままならず、気分転換を図れずに心の悩みをひとり抱える女性の方が、意外と多いのだなということが、このサイトをみると分ります。同時に、海外で一人孤独に悩むよりは、同じ様に考える仲間がいる事が分れば、かなり気が楽になるのではないでしょうか。
 今回、リニューアルにより、掲示板投稿への会員登録制を導入していますが、人気掲示板を持つサイトを運営している方で、掲示板荒らしに悩んでいる方には一つのヒントとなりそうです。(ayumi)

 転勤妻 → http://www.tentsuma.com/

-------------------------------------------
この内容は、2002年2月中旬時点のものです。






Date:  2003/7/2
Section: 海外之窗
The URL for this article is: http://www.worldnavi.net/modules/wfsection/article.php?articleid=27