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海外之窗: NNA: Global Communities  
Author: ayumi
Published: 2003/6/22
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 『NNA: Global Communities』 http://nna.asia.ne.jp/


 最近はSARSが大きな注目を集めていますが、日本国内企業の海外進出により、SARSに限らず海外・特にアジアのニュースに触れたり探したりする機会は増えてきています。
 今日は、海外のニュースを紹介する日本語サイトとしては老舗的な存在である、NNAを紹介します。


 NNA社は元々「ニュース ネット アジア」として、1989年にアジア各国、特に日本企業の進出が進んでいる東アジア/東南アジアのニュースを国内外の日本企業向けに配信するサービスとしてスタートしています。
 1997年にはWebサイトを立ち上げ、インターネットでのニュース提供を始め、その後社名をNNA(エヌエヌエー)に改め、オーストラリアやEU地域のニュース提供も行うようになりました。
 NNAの記事は、企業をターゲットとしたもので、経済・ビジネス関連のニュース記事がメインです。では、NNAのサイトを見ていきましょう。


 トップページ ( http://nna.asia.ne.jp/ ) を見ると、中央部に各地のニュースが並んでいて、各記事を参照できます。その下には、「ニュース」「ビジネス」「コミュニケーション」「生活」「エンターテイメント」の5つのカテゴリに分けて情報やリンクが掲載されています。


 この中の一つ、「生活」>「日本の物を購入」をクリックすると、NNAの運営する通販サイト FromJP.com ( https://www.fromjp.com/)に飛びます。海外に進出・生活する人のニーズを踏まえたNNAならではのサービスと言えそうです。


 「ニュース」のコーナーを見てみると、「各国のニュース」というのが先ず目に入ります。ここでは、各国のトップニュースとヘッドラインの一覧を国別に見ることが出来ます。ヘッドライン記事の詳細は有料の会員向けサービスとして提供されています。
 「特報」のコーナーでは、「新型肺炎SARS」に関しての特集ページや、「イラク戦争関連情報」など、特設テーマの記事一覧をみることが出来ます。また、「ネットラジオ」のコーナーでは、海外の特派員の生の声をインターネットで配信するという試みも行われています。
 また、上記のほかに官公庁や報道機関を中心としたリンク集や会議室、海外で働く日本人へのインタビュー記事やビジネスメールのニュース配信等が無料コンテンツとして提供されています。


 左上のメニューには、「EXPRESS」や「産業ニュース」といったメニューがありますが、これらは有料コンテンツとして提供されています。有料会員は該当分野の全ての記事内容の参照や過去記事の検索が出来るようになります。



<サイト運営者Q&A>
サイトを運営しているNNA社の方に話を伺いました。


Q.NNA社のサイト立ち上げの経緯などを教えて下さい。
A.当初は香港で新聞の代理店、雑誌の販売などをしていましたが、海外駐在員向けの日本語経済ニュースが少ないことに着目し、現地経済ニュースの翻訳サービスを始めたのが設立の経緯です。ウェッブサイトは読者からのリクエストもあり、1997年に立ち上げました。


Q.NNAのサイトで、よく使われているコンテンツはどこですか?
A.無料のページでは「各国のトップニュース」、NNA駐在員の綴るコラム「テイクオフ」が人気です。中国本土、香港に通じた会計士の方々に無料で質問ができる「企業進出支援室」も好評いただいています。有料ページでもトップ記事への注目度が高く、次に法律、政府統計を特集した「曜日別特集」が続いています。一番の目玉は「過去の記事検索」で、1997年以降の全データが閲覧できます。


Q.サイトのPRポイントと、現在力を入れている企画・コンテンツを教えて下さい。
A.各国で起きた大きな事件、取り決めは瞬時にサイトで更新され、その後の経緯も「特報」ページにて一部無料公開されます。現地駐在員の安全、生活にかかわる情報は極力一般公開しています。
 力を入れている点は「読みやすさ」ですね。デザイン、配置などより読みやすいサイトにするにはまだまだ開発すべき点があります。


Q.サイトの運営にあたり、苦労している点はどのようなことですか?
A.コンテンツが充実するにあたり、サイトが重くなってくることでしょうか。対策として、2003年5月13日よりアカマイ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社のインターネット・コンテンツ高速配信サービス「EdgeSuite (エッジ・スイート)」を導入しました。世界中どの地域にいても、NNAサイトをより早くダウンロードできるようになっています。


Q.有料のコンテンツサービスがNNAサイトの一つの特徴ですが、有料のコンテンツ利用者はどの位いるのでしょうか? インターネットでは無料のコンテンツサービスが多くありますが、苦労されている点などはありませんか?
A.有料コンテンツの利用者は全世界(主にアジアですが)で約5,000社になります。確かに、国際ニュースを無料で配信しているサイトはありますが、特に苦労はありません。アジアの経済ニュースを毎日200本(2003年現在)15年間コンスタントに配信し続けてきたという事実、これが評価され信頼につながって来たと思います。


Q.今後の展開について、考えられている事がございましたらお聞かせ下さい。
A.駐在員事務所の増設が今後の目標になるかとおもいますが、今は急激に成長する中国でのプロジェクト(中国進出企業への支援、中国企業と日本企業とのマッチング、業務の代行や市場調査など)に力を入れています。


Q.上記の他に、読者の方にお伝えしたいメッセージ等がございましたらお聞かせ下さい。
A.充実した、正確なアジア経済情報を配信するだけに限らず世界中にいる読者の方へ「アジアの熱気」。これをお伝えできたらNNAの本望というところでしょうか。もちろん、欧米、中東、アフリカの情報も同じように熱く語れるようになるのは夢ですね。
 そんなNNAは、読者参加型のメディアを目指しています。配信しているニュースへのご感想、コメントも歓迎ですので、いつでもご一報ください。
 連絡先は「 info@nna.jp 」です。



  (最後に一言)
 NNAという会社はその性質ゆえ、海外好きの割合が多い方です。海外好きというよりも、隣りの国が気になって仕方がないというべきで  しょうか。意外に郷土愛も強いんですよ。スタッフの中にはアジア好きが最も多く、性格ものんびり屋が多いように見受けられます。
 先日、オフィスの冷風が顔に直撃するので、バリアーが必要だ!とすだれ(ミニサイズ)を持って行ったところ、「いいね〜♪」と一番嬉そうにしていたのは上司でした。
 怒られるかと思っていたのに。。(部下)



《感想・コメント》
 インターネットを利用した情報収集が当たり前の昨今、ネットをメインにした有料のコンテンツ事業の展開は難しいとも言われていますが、NNA社の事例は特定分野にフォーカスして継続的にサービスを提供していく事でサービスの認知度や信頼も得られ、有料事業として収益を確保して行けるということを示していると思います。
 インターネットは「読者参加型」のメディアという話は時々耳にしますが、ニュースサイトとしての特性を持ちつつもどのような展開が図られて行くのか、今後が楽しみです。(ayumi)


 『NNA: Global Communities』→ http://nna.asia.ne.jp/


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この記事の内容は、2003年6月中旬時点のものです。

 
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