海外情報サイト WORLDNAVI.NET
HOME 国別リンク集 REPORTS NEWS FORUM EVENTS TOOLS 海外宿泊予約 FAQ

メインメニュー

役立ちツール

ログイン
ユーザ名:

パスワード:


SSL
パスワード紛失

新規登録

海外羅針盤: 911事件とイラク攻撃に向けて  
Author: ayumi
Published: 2002/9/12
Read 4235 times
Size 6.32 KB
Printer Friendly Page Tell a Friend
 
911事件とイラク攻撃に向けて

今年も9月11日がやって来た。11日のテレビでは、日本のテレビでも、NY、ワシントンで同時多発テロ事件の追悼式典の模様や911を振り返る番組が多く見られたが、小生の尊敬する先生より911事件一色に染まったNYの現地状況を伝えるメールを頂いた。
本人のご了解を頂いた上で、ここに紹介したい。

新秋の候、如何お過ごしでしょうか。

暦は9月11日になりました。
NYにとって忘れられない歴史的な永遠のメモリアル・デーとなった9月11日です。

多くの方々から、ニューヨークの状況を心配するお便りを頂戴しており、
大変勇気付けられ、有難く感じております。
ついては、NYから貴兄に小生の近況報告をします。

NYでは9月月11日の一周忌を迎えて再びテロ攻撃があるのではないかとの
噂が絶えず、警備当局は厳戒態勢を敷いています。

当所では種々検討した結果、9月11日は通常通りの勤務体制を採ることに
しました。プロパー所員、ナショナル・スタッフ全員が集合して10:30に
黙祷を捧げました。

テレビ、新聞などのメディアは、9月11日特集を放送し続けています。
テレビは追悼式の模様を生放送で伝え、2800名にのぼる犠牲者の氏名を
グラウンド・ゼロ(被災地)の追悼式典会場にて一人一人読み挙げる姿を
映しています。
まさしく、米国NYは9月11日一色と言える状況です。

しかし、当地でのビジネス活動、社会活動は平常に行われています。
テロ事件発生後は激減したNYへのビジネス客、観光客ですが、
今年後半以降戻っています。
当地の日本企業の駐在員に話を聞いても、ビジネス活動が順調に
進んでいることを窺わせます。

日本からは小泉総理が9月10日、NYに到着しました。
9月10日が外交評議会(CFR)にて講演、9月11日はテロ追悼記念式典に出席、
12日には国連にて演説、ブッシュ大統領との日米首脳会談が開催されます。

ブッシュ大統領は12日に国連にてイラク攻撃に関する重要演説を行うと述べており、
演説の内容が注目されます。
イラク攻撃の可能性が高まる状況下、緊張感を持って日々の生活を送っておる
次第です。

テロ攻撃ばかりは事前の予想が全くつかず、
その可能性は否定できないことから、誠に厄介な代物です。

米国経済は減速しながらも、緩やかな成長を続けています。
米国経済が踏ん張らないと、日本をはじめとする世界経済が
持たなくなります。しかし、個人消費、設備投資の動向、
中間選挙、イラク攻撃、テロ等の不測の事態の発生、企業会計不信等の
不安定要因が多数存在しており、今後の展開を予測することが難しい状況です。

惨禍をもたらす戦争は行ってもらいたくありませんが、米国の方針は確固としています。
これが国際社会の厳しい現実だと緊張を感じます。

(中略)


先生の分析では、11月5日の中間選挙までに本格的な攻撃を開始する可能性は低いが、現状を見る限りでは、米国がイラクを攻撃する事はほぼ確実で、問題はその時期であるとの事であった。やはり戦争は避けられないものなのだろうか。

力による物事の解決は、多くの無実の人を悲惨な状況に追いやり、力による応報で事態を更に悪化させる。この事は、最近のイスラエルとパレスチナの悲劇を考えても明らかだ。
911事件を本当に後世のために役立てるのであれば、ある国を叩くよりも、何故この様な事態を招き起こしてしまったのか、真摯にその根本原因を探り、これまでして来た事を省み正して行く事が今こそ大切な時なのでは無いだろうか。この事が、本当の意味での「テロ防止策」であり、「対テロ」行動になるのでは、と思う。

各国の9月11日の表情を伝えるTVニュースで、多くの国が追悼式典をする中、イラクでは「911事件は神の与えた天罰だ」と書かれたポスターの様子が映し出されていた。これだけを見るとイラクを叩きたくなる米国の気持ちも分らなくない、と思う視聴者の方も多いかもしれないが、イラク国内に目を向けると、湾岸戦争後の米国主導の制裁による死者が、乳幼児を中心に100万人を超えると言われ、イラク政府運営のWebサイトには、アメリカのイラクへの制裁を非難する文書が掲載されている。この困窮極まりないイラク国内では、いっそのこと戦争をした方が良い、という気運すら一部にあると言われる。着々と次の戦争に向けての環境作りは進みつつある。

この様な現状に対して、このコラムやサイトはあまりにも無力で、私一人がこの様な事を書き立てたとしても何にもならないかも知れない。であったとしても、暴力の連鎖がこれ以上広がらない事を強く願わずにはいられない。

NYとワシントンで犠牲になった約3000人の犠牲者と、その後の力による応報(=アフガニスタンへの攻撃)で犠牲になった、少なくとも3767人と言われる無実の市民、そして経済制裁の巻き添えを受け、命を落としていった多くの方々の冥福を祈りつつ。



●関連・参考情報
  911事件関連
    911事件関連ニュース(Yahoo!)
    911事件関連サイト(Yahoo ディレクトリ)

  イラク情勢
    イラク情勢index (国連広報局発行記事をもとにしたイラク関連記事)
    Sanctions Against Iraq (NYにあるNGO団体のイラク制裁関連情報)



草場 歩 (感想等はこちらへ) 2002.09.12
 
Article Rated: 10.00 (1 votes)
Rate this Article
Return to Category | Return To Main Index
(c) 2002-2008 WORLDNAVI.NET All rights reserved.