1.フィリピン及びマレーシアにおけるイスラム過激派アブ・サヤフ・グループ(ASG)等の活動については、これまでも渡航情報(危険情報、広域情報、スポット情報)にて注意喚起を行っています。ASGの活動範囲とされるフィリピン南部及びマレーシア・サバ州東側島嶼部における同グループの活動には引き続き十分注意する必要があります。
2.ASGは、これまでフィリピンのパラワン島、スールー海に面した島々やマレーシア・サバ州東側島嶼部(シパダン島及びパンダナン島)等広範囲な地域で以下のような外国人を含む誘拐を行ってきています。
(1)2001年5月、パラワン島においてアメリカ人3人を含む20人を誘拐。2002年6月の救出作戦の結果、ミンダナオ島北サンボアンガにおいて米国人宣教師の夫とフィリピン人1人が死亡し、宣教師夫人が負傷。
(2)2000年4月、マレーシア・サバ州沖のダイビング・スポットとして有名なシパダン島で、外国人ダイバー等20人を誘拐。同年9月には、同島の北東約40キロメートルにあるパンダナン島で新たに同グループの犯行と見られるマレーシア人3人の誘拐事件が発生。
3.夏季休暇シーズンを迎え、上記地域への海外からの渡航者も増加すると思われることから、ASG関係者等が外国人を標的とした誘拐を行う可能性も否定できません。上記地域に渡航・滞在される方は、上記2.のとおり過去に誘拐事件が発生したことにも留意し、最新の治安情報の収集に努め、不測の事態に巻き込まれることのないよう、十分にご注意下さい。
4.フィリピン及びマレーシアに対しては、現在「危険情報」も発出されていますので、同情報にも留意して下さい。
出所:外務省渡航情報(スポット)
海外主要ニュースヘッドライン(8月3日)
・イラク中部の検問所で自動車爆弾が爆発、4人以上が死亡
・フセイン元大統領厚遇?、冷房きいた独房で読書 中庭で園芸も
・韓国大統領府近くでイラク派兵反対集会、小競り合いも
・ガザ難民キャンプで爆発、3人死亡 過激派の爆弾が誤爆か
・NYなどのテロ情報、同時テロ以前の古いものか 米有力2紙が報道
・米のテロ警戒、アルカイダ偵察の情報で 詳細文書を押収
・「テロ標的」の米金融施設、厳戒下で通常業務
・北朝鮮、脱北者の韓国入りで異例のベトナム批判
・パラグアイのスーパー火災、死者は364人に
・「自爆」の英単語をメモしたら拘束 米航空機内で邦人客 単語学習を誤解
・対武装集団戦で国軍の攻撃は「行き過ぎ」 タイ調査委
・イラク、クウェート両国が正式国交回復
・キリスト教会連続爆破で正体不明の組織が犯行声明
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●イスタンブール県及び南東部12県(トゥンジェリ、エラズー、ビンギョル、
ディヤルバクル、マルディン、バトマン、ムシュ、ビトリス、シールト、
ヴァン、ハッキャーリ、シュルナック)
:「十分注意して下さい」(継続)
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<概況>
(1)イスタンブール市では、2003年11月に、英国総領事館など市内4カ所にお
いて大規模な爆発事件が連続して発生し、多数の死傷者が出ました。この
事件以降も、小規模の爆発事件が度々市内で発生しており、中には死傷者
が出た事件もあります。これら事件の発生場所の中には、日本人観光客及
び居住者が訪れる可能性の高い場所も含まれています。
(2)イラン・イラクとの国境付近を含む南東部各県では、クルド人独立国家
の建設を主張するクルド労働者党(PKK:別名「クルド人民会議
(KONGRA−GEL)」)による武装テロ活動が下火になりつつあるものの、
依然として治安部隊との衝突事案が発生しています。
(3)一般的には、トルコと日本は伝統的に友好関係にあることから、トルコ
国民は概して親日的ですが、国内主要観光地で、単独の日本人旅行者を
狙った睡眠薬強盗や盗難事件の被害が報告されています。
詳細はこちらをご覧下さい。
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●北部4地方(モプチ、ガオ、キダル及びトンブクトゥ−)
:「十分注意して下さい」(継 続)
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<概況>
マリ北部地方では、外国人観光客らが武装強盗団に殺害されたり金品を強
奪される事件が多発しております。因みに、2003年には、部族紛争に起因し
て発生、アルジェリア国境に近いサハラ砂漠において欧米人観光客31人が誘
拐され(うち1人が死亡)、また、2004年には赤十字関係者が武装集団に襲
撃されるなど、北部地方の治安情勢は未だ不安定な状況にあります。
詳細はこちらをご覧下さい。
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●以下の地域
:「渡航の是非を検討して下さい」(継続)
・フニン州東部 ・ワンカベリカ州北部
・クスコ州西部 ・アヤクチョ州北部
・アプリマック州西部 ・ワヌコ州北部
・ウカヤリ州西部 ・サンマルティン州南部
・アンカシュ州北部 ・ラ・リベルタッド州東部
・アマソナス州コンドル山脈のエクアドルとの国境地帯
●以下の地域
:「十分注意して下さい」(継続)
・リマ州首都リマ市及びカリャオ憲法特別市
・パスコ州 ・フニン州西部
・ワンカベリカ州南部 ・アヤクチョ州中部
・アプリマック州中部 ・ウカヤリ州の一部
・ワヌコ州南部 ・ラ・リベルタット州東部(一部を除く)
・アンカシュ州北部の一部 ・サン・マルティン州(南部を除く)
・カハマルカ州の一部 ・ピウラ州の一部
・ロレト州の一部及びコロンビアとの国境地帯
なお、主要な観光地(クスコ、マチュ・ピチュ、ナスカ、イカ、プノ、ア
レキパ、トゥルヒーヨ等)には現在危険情報は発出されていません。
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<概況>
(1)ペルーでは、2001年7月にトレド政権が発足しましたが、政権発足直後
より政府要人の不用意な発言や汚職問題により支持率が低下しはじめ、労
働団体、市民団体等が政権に対し様々な要求を行い、各地でデモや集会を
行っています。
(2)1980年代後半から1990年代前半にかけて、センデロ・ルミノソ等のテロ
組織が全国で猛威をふるいましたが、近年は過激なテロの発生件数は大き
く減少し、テロ組織の活動地域も次第に一部山岳地帯の奥地等に限定され
るようになりました。
しかし、最近でも、首都リマ市やアンデス山中で散発的にテロ事件や誘
拐事件が発生しておりますので、テロ組織の動向には依然として十分な注
意が必要です。特に、引き続きテロ事件の発生等が見られる地域への渡航
は、その是非を含め自らの安全につき真剣に検討されることをおすすめし
ます。
なお、アヤクチョ州、フニン州、ワンカベリカ州、アプリマック州及び
クスコ州各州の一部の郡・町に対し、現在も非常事態宣言が発令されてお
り、軍・警察によるセンデロ・ルミノソの追跡・掃討作戦が行われていま
す。
(3)主要な観光地(クスコ、マチュ・ピチュ、ナスカ等の中心部や周辺遺跡)
では、最近、一般人や旅行者に対し脅威となるようなテロ事件は発生して
いませんが、外国人観光客を対象としたひったくりなどが頻発しています
ので、注意が必要です。
(4)また、本年に入ってティティカカ湖のあるプノ州イラベ町にて、町長の
汚職事件に端を発して、一部住民による町長撲殺事件に発展するなど、警
察と地元住民との衝突が発生しました。現時点では、住民による過激な行
動は見られませんが、地元住民側と政府との立場の違いは解消しておらず、
今後再び同様の抗議行動が行われる可能性は十分にありますので、注意が
必要です。
詳細はこちらをご覧下さい。