フィリピン：大統領就任式に伴う注意事項
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
1．フィリピンでは、先の大統領選挙に当選したアロヨ氏の大統領就任式が6月30日に予定され、世界各国の要人がフィリピンを訪問することが予想されます。これに伴い、フィリピン国軍、警察、入国管理局等の治安当局は、就任式に関連する政府施設や要人の宿舎周辺等における立入規制や厳しい出入国管理を含む警戒措置を実施する見込みです。こうした規制に違反した場合、外国人であっても官憲によって身体を拘束される可能性がありますので、不用意な行動は慎むよう心がけて下さい。

2．フィリピンにおいては、これまでも渡航情報等を通じて、アブ・サヤフ・グループや新人民軍（NPA）等によるテロの危険性について注意を喚起してきましたが（4月6日付け「スポット情報：マニラ首都圏等における治安情勢等」）、最近もマニラ首都圏において、手榴弾が爆発して負傷者が出たり、政府関連施設等で相次いで時限爆弾が発見される等の事件が発生しています。
　これらの事件については犯行声明が出ておらず、その背景等詳細も不明ですが、今後類似の事件が発生する可能性は排除できません。つきましては、就任式前後にフィリピンへ渡航される方は、不測の事態に巻き込まれることのないよう空港、港湾、レストラン、ショッピングセンター等不特定多数の人が集まる場所では周囲への警戒を怠らず、政府関連施設等テロの標的となる可能性がある施設には出来る限り近づかないなど自らの安全確保に十分な注意を払って下さい。

3．なお、フィリピンに対しては別途「危険情報」が発出されていますので、同情報にもご留意下さい。

出所：外務省渡航情報(スポット)